先日、大切なものは全て傍にあると書きましたが、それについて具体的な内容を書いていませんでした。
中国に住んでいて、その時のご近所の方や身近な方々がしている生活方法を知りたくて中医学を学び、その中で実践的なことを教室でお伝えしています。
複雑なお医者さんみたいなことは、かえってわかりにくくするだけなのであまりお話していません。
日本古来の自然療法も、おばあちゃんの知恵袋的なもので、医療が発展した現代では、みんなすぐ効くお薬が大好きで、「そんなの効くの?ばかばかしい」いう方もいらっしゃいます。
例えば、熱がでたら、キャベツの葉をヘルメットのように被る
お豆腐を少し水切りして小麦粉と練って湿布にする。
どちらもすごく気持ちが良く、具合が悪くない時も豆腐湿布をすると頭がすっきりします。
お薬のように副作用はないし、とにかく気持ちが良い。
あとは、こんにゃく湿布とビワの葉温灸。
中医学も、アーユルヴェーダもこういうことです。
私達は、日本人ですから、わざわざ変わった生薬やスパイスよりもより身体に馴染むものがあるのです。ただ、もっと強い力、助けが必要な時には、漢方薬と言われる生薬は有効です。インドにもそれに匹敵する自然療法があります。
日本は資格ビジネス大国
本来、中医学もアーユルヴェーダも日本の自然療法も生活・生き方そのものです。
それらを学ぶのに、百万円単位のお金が必要なことに疑問を思もうのです。
私も、大金を払って薬膳師の資格を取得してしまいましたが、最終的に得たものは基礎的な内容と少し残念な気持ちです。
確かに世の中には大金を払わないとえられない本当に良いものもありますが、きちんと見極められる感性を日ごろから養っていきたいものです。
それよりも、毎年香港や広州に足を運び、現地の方の生活習慣を観て、レストランのメニューに目を凝らした方が学びが多いのです。
日本の郷土料理もそれに匹敵します。
本当に必要なものは、傍に生える野草や山菜、自然からの恵みだなと思おう今日この頃です。
今本当に必要なもの
その人にとって様々です。それぞれの方のタイミングに応じて必要なものがあります。
そして、それらは割と傍にあるんだなと思います。
学びだけでなく、口にするべきもの、行動、
今、本当に必要なものを大切に得られる人になりたいなと、
最近の出来事を思いながら考えていました。
いつも心が健やかで優しい笑みの人でありますように。